7月後半に、Canyonから一通のメールが届きました。
「DT Swissの製品安全警告: 影響を受けるホイールと修理方法に関する最新情報」というタイトル。見るからに不穏ですね。
DT SWISS公式も見てみると、かなり多くのホイールにリコールが発生しているようです。
リコール対象の場合、製品検査するためのホイールを送付して確認し、問題があれば交換という流れになるそうです。
ただし、8月中旬時点で配送方法含め代理店からの連絡待ちという状況になります。
(2025/08/18追記)
お盆明けにマルイさんから連絡が来ました。
取引のある自転車店に持ち込み自転車店からマルイに連絡をする流れに変わったようです。
DT SiwssのケースID申請とは別で実施する必要がありますので、スムーズに対応するためにも下記流れで実施する必要がありそうです。
- DT Swiss HPからシリアル入力してリコール対象か確認
- 対象の場合にはフォームに記入してケースID発行
- お近くのマルイ取引先、またはトピークショップリストを検索
- (推奨)上記店舗に持ち込む旨をrecall@dtswiss.comに連絡
- マルイから対象店舗宛に連絡が入る。その状態で店舗に持ち込む
- 必要に応じて販売店からマルイにホイール送付
対象となった製品も多く、かなりの時間を要しそうですね。
DT SWISSホイールリコールの概要
【参考】製品安全リコール DT Swiss は自転車ホイール「ARC」「ERC」「CRC」「HEC」シリーズをリコールします。
2025年7月に発表されて徐々に範囲を拡大したリコール
7月12日に製品使用中止の周知がなされ、Xでも情報を見かけていました。
ERC/CRC/HECシリーズに対象が限定されており、私の乗っているAeroadやUltimateに付属しているARCは対象外ということで、この時点では「大変だなあ」くらいの感想しか持っていなかったです。
ところが一安心したのも束の間、追加でARCも対象になったということで、7月29日にCanyonからメールが届いてしまいました
リコールの報告内容
今回のリコールは、ERCシリーズで少数の報告が上がり発覚したそうです。
該当モデルのリムフランジ部分で外側カーボン層の剥離が発生する可能性があることのこと。
リム自体は剥離の直接的な影響を受けないものの、著しい構造的な弱体化を引き起こし、最悪の場合はリムの完全破損に至る可能性があるためリコールとなったようです。
なお、後述するモデルすべてのシリアルが対象となっているわけではなく、特定のシリアル以降の製品のみが対象となります。
公式サイトの記載いわく、ベトナムで製造されたカーボンファイバー複合素材のリムを使用した自転車ホイールのみが対象ということで、特定の工場起因のリコールなのかもしれませんね。
リコールの対象製品
下記のとおり、かなり多くのモデルがリコール対象になっています。
対象となるホイールのモデル一覧
下記モデルのうち、2024年8月1日以降に出荷されたもの 且つ、シリアルNoが2740000より大きい数字の一部が対象となります。
- ARC 1100, 1400, 1600 DICUT 50 / 55 / 65
- ARC 1600 SPLINE 50 / 55 / 65
- ERC 1100, 1400, 1600 DICUT 35 / 45
- ERC 1600 SPLINE 35 / 45
- ERC LOG CLASSIC 45
- CRC 1100 DICUT 45
- CRC 1400, 1600 SPLINE 35 / 45
- HEC 1400 SPLINE 45
Canyonなど、完成車に組み込まれているホイールも対象に
リコール対象製品が搭載されている完成車情報が公開されていましたが、Canyon製品はかなり多くのモデルが対象になっていそうです。
Aeroadをはじめ、UltimateやEndurance、Infliteといったラインも対象となっていました。
Canyon以外でもBasso、Focus、Lapierreといったよく聞くメーカーの一部モデルでも、DT Swissホイールがアッセンブルされていたようです。
【参考】ERC・CRC・HECホイールを装着した自転車
自分のホイールが対象かどうかの調べ方
シリアルナンバー(DT Swiss ID番号)の確認方法
対象のシリアルNoはスポーク周りのリム外面にあるシールやリム内面のくぼみ(リムテープが貼られている、インナーチューブの下)などで確認することが可能です。
私のARC1400も、リム外面にあるシールで確認することができました。
対象検索フォームと入力例
リコールのページに移動して、ページをスクロールするとシリアルNoを入力する箇所が出てきます。
シリアルNoを入力して送信することで、お持ちのホイールがリコール対象かどうかわかるようになっています。
ワイのホイール、前後ともしっかりとリコール対象に
購入して半年でリコールか〜〜〜
リコール申請の手順
先程のシリアル入力時に「この製品は現在実施中の製品安全リコールの対象です。」と表示された場合は、今回のリコール対象となっている個体です。
上記の表示をさらに下にスクロールすると、持っている製品情報を入力するフォームが表示されますので、入力して送信します。
リクエストを送信するとケースIDが発行され、入力していたメール宛に届きます。
これで申請手続き自体は完了です!あとは回収してもらって検査してもらうイメージですね!
対応期間とスケジュール
製品の回収・発送方法
リクエストを申請すると、「DT Swiss Product safety recall – your next steps」というメールが届きました。
ざっくり内容を要約すると、
リコール対応を迅速に進めるべく、販売代理店に協力を依頼することにしました。
下記のリストから最寄りのサービスセンターを選び、そこへホイールセットをお送りください。
もしホイールを入れる箱をお持ちでない場合は、恐れ入りますが最寄りの販売店へご相談ください。
日本は神戸のOkid’oki Lifestyleさんが担当です。
製品安全リコールに伴い発生した費用を返金いたします。具体的には取扱いや配送に関する費用を対象とします。
とのこと。
内容を読む限り、おそらく配送費用やスプロケを外したりする工賃も保証してくれるようです。
ただ、そもそも工賃の領収書はどうするのかとか、メールに記載のある神戸のショップOkid’oki Lifestyleにいきなり送ればいいのかとか、非常に謎だらけの状態。
疑問を解消するべく問い合わせを実施しました。
・取外し/取付け工賃、配送費用、梱包資材費用は貴社負担?
貴社にて返金出来ないものがあれば教えてほしい
・費用返金に必要なものは?レシート・日本の領収書があればOK?
・返金は銀行口座宛に日本代理店からの返金?
とのことで、詳細は連絡待ちということになりました。
なお、お盆休みに入ってしまったためか、8月中旬現在で追加連絡はまだ来ていない状況。
つまり、ユーザサイドで現状なにかできることはない状況です。
(2025/08/18追記)
マルイさんから連絡がきて、直接発送ではなく、マルイ取引先、またはトピークショップリストを検索して持ち込むようにと通達がありましたが。
そのため、ユーザから直接発送する必要はなくなり、マルイさんと取引のあるお店に持ち込みつつ、販売店・自転車店からマルイ側に連絡をする流れとなったようです。
馴染のないところに急に持っていても「えっ?」となる可能性もあるので、まずはrecall@dtswiss.comに連絡して「この店舗に持ち込もうとしている」と連絡をするとスムーズかと思います。
私もマルイさんとお付き合いのあるLimbocyclingさんに持ち込みます!と連絡すると、マルイの担当者からLimbocyclingさんにも連絡をしてくれるということでした。
回収・交換の所要日数
DT Swissのリコールページに記載があり、最初の6週間は最大20営業日、それ以降は全サービスセンターで10営業日以内を目標としているとのことです。
ただ、範囲も広がったり、代理店側が入ることでもう少し掛かりそうな気もします。
リコールまで走行を続けても良いのか?メーカー見解
メーカー見解としては、リコールまで発展しているため当然「直ちに使用中止」とアナウンスしています。
とはいえ、個人的には実際の事象がでたのはERCシリーズが発端となっていることもありますので、使用しているARCで今日明日にでもすぐに剥離が始まるということは無いと思ってます。
私は予備ホイールを持っていないので、日常点検でホイールに傷や音の違いなどがないかしっかり確認したうえで、リコールに出すまでは乗りたいと思います。
ただし、違和感があったらすぐに乗るのをやめる方向で注意します!
さいごに
まさか購入してすぐにリコールになるとは、夢にも思っていませんでした。
長く自転車屋に勤めていた知人でも、DT Swissのリコールは始めて見たとのこと。
対象範囲がとにかく広いことが気になりますが、、
早く収束してくれることを祈ります!
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この際、ZIPPのFCを購入するのも手かと思いましたが、大きな出費を伴うところはもう少し純正で使ってみてから判断したいと思い保留です!
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