ロードバイクに長時間乗ると膝や腰、首が痛くなったりするというのは、誰もが通る道ですよね。
乗りはじめた当初、サドルは上げるべき!ハンドルは下げるべき!!高低差isジャスティス!!!みたいな論調をよく見かけました。
じゃあどこまでやるのが正解なんだ??ということを調べても、なんとなくの正解はあってもフィッターさんやサービスによって本当にバラバラです。
そんな折に自転車をAeroadに乗り換えて、シューズもLintamanからDMT Pogi’sに変わるタイミングで、以前から気になっていた「Activike(アクティバイク)」さんでフィッティングを受けてきました!
結論からお伝えすると、細かな調整を入れながらポジションに合わせてフォームも矯正出来たので効果はあったと思います!
Activikeとは?ロードバイクフィッティングの専門店
「10年先もサイクリスト」でおなじみの、科学的根拠に基づいたサービス/製品を提供されているActivikeさんです。
はじめはフィッティングサービスのみの提供でしたが、最近はプロテインやジェルといったサプリメント製品の販売もされています。
Youtubeでも積極的に発信されていて、じっくり見られている方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、私も今年からグランフォンドウォーター(補給ドリンクを作るための粉)にお世話になってます!
場所は矢野口の自転車屋「Trycle」内の一角
矢野口の自転車ショップTrycleさんの中にあるスペースでフィッティングをされてます。
住所:東京都稲城市矢野口853-1
Activikeのにっしーさんは理学療法士
理学療法士はリハビリなども担当する「動作の専門家」ですね。
だからこそ筋肉量や柔軟性を加味した身体の動きに重きを置いたフィッティングが可能なわけですね!
いつも整備でお世話になっているショップの方にフィッティングはしないんですか?と聞いたことがあります。
曰く、「専門職的な感じ。理学療法士さんなどが専門としている分野なので手は出さない」と仰られてました。
そのくらい、動作の専門家だる理学療法士さんとフィッティングの相性が良いということなのでしょう。
実際にフィッティングを受けてみた
当日は自走で矢野口へ
おろしたてのPogi’sを履いて、矢野口に向かいます。
汚れるとわかってても白シューズ選んじゃいますよね〜〜
Raphaのジャージとビブも新しいものを買ったので、シューズに加えてウェアもすべておニューの状態でフィッティングを受けます。
最近のRaphaはアースカラーが多くて自分には合わないかな?と思っていたのですが、着てみると意外と合っていて良かったです。
九段下から新宿へ抜けて、青梅街道を通って行くルートです。
新宿あたりでちょっとだけ迷子になりましたが、なんとか青梅街道方面へ抜けられました。
とくに麹町から新宿に向かうときの四谷四丁目のあたりにあるトンネル周辺が分かりづらかった(というか、引いたルートで進入不可のトンネルを走らせようとしていたw)です。
それにしても新宿を超えて甲州街道に入ると、路面が割とボコボコで走りづらいですね。。
一回、リム打ちパンクするかと思うくらいの段差に引っかかって焦ったりしていましたww
無事ボコボコの悪路(といっても舗装路ですが)も走破し、時間通り矢野口にとうちゃこ。
Trycleさんの中に入り、フィッティング開始です!
まずはヒアリングと柔軟性のチェック
これまでの運動歴や身体の筋肉量・柔軟性、競技志向性といったヒアリングを進めていきます。
柔軟性を確認するときは前屈をするのですが普段からのデスクワークが祟って前屈しても手が床に届きません。
というか、子どもの頃から硬かったんですよね。
しかも何故か、自分身体かたいんで(ドヤァ)と謎のプライドを持っており柔軟をしていませんでしたwww
本当に意味がわからないwww
最近ではそのプライドも燃やせないゴミに出すことができたので、毎日お風呂上がりに柔軟をしています。
前屈したときに床につかないのは股関節が固いからだと思っていて、毎日股関節のストレッチをやっていたのですが、なんと股関節ではなくもも裏が固いという事実が発覚。
そういうことなのか、、だから股関節をどんだけストレッチしても前屈が変わらなかったのか🫠なるほど
と、フィッティング前の会話からも有益情報が飛び出していますが、いざ本番のフィッティングスタートですw
調整前の段階で乗ってみて動画でチェック
まずは実際にローラー上で走行している姿を横から動画撮影し、にっしーさんがアプリで角度を記入していきます。
この数値を見ながら、ペダリングするときの膝の角度は大体xx度くらいに収まっているから大丈夫とか、腰がペタッと曲がりすぎてる等、フォームに関するチェックが進んでいきます。
そこからは、より良いフォームに持っていけるように調整しながらローラー走行を繰り返します。
乗って調整してまた乗って、細かく調整していく
クリート位置を調整しては乗り、違和感があるとミリ単位でクリートを再調整していきます。
クリートが終わったらサドルの角度、位置、高さを変えつつ同様に調整しては乗って、ということを繰り返します。
調整してもらいつつ、フォームについてもコーチングしていただけます。
「もう少し背中を丸める感じで!ハンドルをギュッと押して!」みたいな感じで、具体的な指示をいただけるので分かりやすかったです。
動画で見る自分のフォーム
Activikeさんでのフィッティング前後
・ハンドル幅:370mm(-20mm)
・STIレバー:内向き
・クリート:踵寄り
・サドル位置:後ろ寄り
・サドル角度:前下がりを平行寄り
・サドル高:680mmくらい😇(+5mm)足が短いのは知ってたwww
フォームとペダリングを見てもらえたのは良かった。もろに腰が反ってた🫠 pic.twitter.com/XYVsBNDafp
— とっくん@ロードバイク (@sstkn) August 5, 2025
Before(動画1つ目が左、動画2つ目が上)のとおり、最初は背骨がまっすぐになっていて、一番痛みに直結しそうなところであるということがわかりました。
私自身の「背中に丸みを持たせて乗る!」という意識が無かったという点はもちろん大きいですが、サドルが前乗り気味になっていて角度も前に少し倒れていたことでフォームがペタッとなりやすい状態になっていたそうです。
実際、腕を張ってアーチを作ると、かなり足は楽になった感覚がありました。
「え、こんなに楽でいいんですねえ?」と、にっしーさんに言ったことを覚えていますw
フォームに関しては腕は張るな!エアロ意識しろ!前傾取れ!!みたいなものが良いと思っていたので、動画も交えつつフォームの正解を教えていただけるたのはかなり大きな収穫でした。
もちろん、競技志向性や身体の状態でフォームの正解は変化していくと思いますので、その時々のステージに応じて定期的にフィッティングを受けるのが大事なんだろうなあという印象を受けましたね。
フィッティングした結果、最終的に変更した内容
細かい調整しつつフィッティングを受けた結果、下記のようなポジションになりました。
- ハンドル高さ:変更せず
- ハンドル幅:370mm(-20mm)
- STIレバー:内向き
- クリート:踵寄り
- サドル位置:後ろ寄り
- サドル角度:前下がりを平行寄り
- サドル高:680mmくらい😇(+5mm)
ハンドル高は一度スペーサーを抜いたのですが、きれいなフォームが出やすい今のままにしようということになりました。
ツライチまでと言わずとも「フィッティングしたら自分こんだけ落差出ちゃいましたわ〜〜つれ〜〜〜ww」的な性根の腐ったポストをXに投稿しようと思っていたのですが、結果はサドル分の数ミリしか変わりませんでしたねw
もう少し柔軟性や筋力量が上がってきたらここも必然的に変わってくるはずなので、一定期間が経過したらまたフィッティングを受けに行こうと思います。
パーツ変更などの調整が発生した場合
仮にフィッティングの結果、パーツ変更やバーテープの巻き直しが発生した場合、Trycleが併設されているというかTrycle店内なんで、そのまま作業していただけます。
私のバイクもハンドル幅を-20mmしたので、合わせてバーテープを一部切って調整してもらいました。(完全なまき直しじゃないので半額くらいの工賃!助かります)
その場で完結するのはありがたいですよね。
フィッティング後、帰り道に乗った感想
フォームも意識しつつペダリングするようにしていると、腰の突っ張り感みたいなのが少なくなったような。
ただ、ちょっと今までよりパワーが出しづらいかな?とも感じました。
とはいえ、素人に毛が生えたようなものなんで「出しづらい」の差がせいぜい10Wの差程度ですw
これは推測ですが、前乗りでサドルに角度を付けることで一時的なパワーは高く出せるようにはなるのでしょう。
一方で、30分もしっかり踏んでいると腰が痛くなってくるという弊害があるという諸刃の剣なのだと思います。
いまのきれいなフォームを維持しつつ、何度も乗ってフォームになれることで違和感は解消されていくと思います!
というか、実際に何度も乗ってるうちに慣れましたw
この状態でまたロングライドに出かけ、そのときの感覚をまた共有したいと考えています。
SPECIALIZEDのRetül Fitとの違い
Activikeか、Retulか、どちらでフィッティングを受けるべきか、結構悩まれる方も多いのではないでしょうか。
実際に私も本当にギリギリまで悩んでました。
(更にいうと、最初はzenkoさんのフィッティングを受けようとしていた)
結果的にActivikeを選択したのですが、RetulとActivikeでは何が違うのか、自分なりに整理しました。
また、私が実際にRetülを受けているわけではありません。
つい最近にんにんサイクルさんの動画でもRetülフィッティングを受けられていてその動画を拝見したり、その他にもウェブの情報を調べて見聞きした内容での比較になります。
(もし間違いがあればご指摘ください!)
なお、Activikeさんは同じ価格帯のトータルフィッティングで比較しています。
サービス | Activike | Retül Fit |
流れ |
・ヒアリング ・実機の調整 |
・ヒアリング ・Müve SLで調整 ・実機に数値を反映 |
所要時間 | 2時間 | 2-3時間 |
金額 | 33,000円 | 33,000円 |
計測手法 | ・ビデオ分析 ・コーチ目線でのフォーム評価 ・本人の感覚も重視 |
・3Dモーションキャプチャー分析 ・リアルタイム変動させる動的測定 |
アプローチ | 身体的特徴(柔軟性など)を元にしたアプローチ | センサの数値を元にしたアプローチ |
ステム長、クランク長 | 代替品があればバイクを降りて変更可 | 走行しながら変更可 |
フィードバック方法 | ・撮影動画によるビフォーアフター ・必要なトレーニング動画の提供 |
・計測した数値をPDFで提供 ・フォーム・寸法・パーツ位置のデータ |
上記のとおり、どちらにも良いところがあります。
Activikeさんはフィッティング時点での柔軟性など、本人の身体の状態に応じてポジションを作ってくれるイメージでした。
にっしーさんが相当乗り込まれていること、そしてこれまでにかなりの人数フィッティングをしていることで知見が溜まっていることに加え、やはり理学療法士であることが大きい気がします。
自身の悩みを相談しながら、現時点のより良いポジションを感覚的に模索していくということに強みがあるように感じました。
正直、私のようなポジションやフォームは右も左もよくわからんちんマンは、Activikeさんに行っておけば間違いないというのが感想ですww
終了後に、今の自分に必要なストレッチや筋トレの動画も送ってくれるので、ほんとにコーチって感じですねw
一方、調整する際は一度バイクから降りる必要がありますし、手持ちにない場合にはクランク長やステム長を変えることが出来ません。
なので、サドルの高さ、ステム長、クランク長をいろいろ変えながら試したい!というような方には、ある程度リアルタイムで数値を反映できるRetülのほうがおすすめかもしれません。
あとはフィードバックとして、Activikeさんの場合は撮影した動画をお願いすれば送ってもらえるのですが、Retülの場合には細かいポジションの数値が記載されたPDFが後日届きます。
定量的なデータが出てくるのは、セカンドバイクに展開していったりポジションをイジって遊ぶ予定がある場合にはニュートラルポジションが分かって便利だなーと思います。
(もちろんActivikeさんでフィッティングが終わったあとにそれぞれ測定すればいいだけではあるんですがw)
データをもとに自身でいろいろ試してみたい方なんかは、Retülのほうが合っているかもしれません。
まとめると下記のようなイメージです。
- 痛みなど具体的な悩み解決にはActivikeがおすすめ
- 初級者から中級者こそ、筋肉量や柔軟性に合わせてくれるActivikeがおすすめ
- センサを元にした定量的な数値がほしい場合はRetülがおすすめ
- ステム長、クランク長を変えながら試したい場合はRetülがおすすめ
終わったあとは近くの矢野クロで休憩
Trycleさんのすぐ近くに矢野クロスコーヒーがあったり、少し足を伸ばせばゼブラコーヒーもあったりと矢野口は店舗が豊富ですね。
ゼブラは津久井とみなとみらいの店舗に行ったことがあったので、今回は矢野クロにお邪魔しました!
CROSS COFFEE
住所:東京都稲城市矢野口228
TEL:042-401-6126
営業時間:平日9:00-17:00
土日祝7:00-17:00
火曜日&水曜日定休
サイクルラック有り
電子マネー決済可能
店舗前にも通常のサイクルラックがありますが、1段上がったところにもサイクルラックあります。
柵にタイヤを差し込んでロックできる彩湖のニョロニョロ方式ですねw
せっかくなのでこの段上がりのところに駐車しました。
生ハムチーズバゲットサンドのセットにしました。
このプリンみたいなデザート(ムース?)がめちゃくちゃ美味しかった・・・。
あと、カップはチャンピオンシステムのロゴがあしらわれているのですが、このカップはどこのなんだろうか。。
Raphaでかなり昔に使われてたカップに形が似ていて、ずっと嫁ちゃんと「あの旧Raphaの丸みのあるカップがほしい・・」と言っていたので、めっちゃ気になってますww
大きな円で飲み口が分厚い感じ、すごく良いんですよね。
さいごに
フィッティングが終わって、無事自走で都心まで戻ってきました。
Activikeのフィッティングは競技者の方にも利用されているくらい上級者の方にも有用なものですが、やはり初心者から中級者ほどActivikeさんは刺さるのかな、と思いました。
このポジションで短い距離も長い距離もヒルクライムも、1年くらいしっかりと走り込んでみてじっくり試してみたいと思います。
もちろん今の状態をニュートラルと捉えて、クリート位置やサドル位置は流動的に変えても良いかもと思っているので、徐々に調整しながら楽しんでいきたいと思います!
にっしーさん、ありがとうございました!
■今回のライドメモ
走行距離:64.36 km
獲得標高:231 m
■ウェア
アイウェア:ALTALIST KISOU PRD
ドライレイヤ:finetrack パワーメッシュTシャツ
ジャージ:Rapha メンズ コア ライトウェイト ジャージ
グローブ:POCグローブ
ビブショーツ:Rapha プロチーム ビブショーツ III
ソックス:MONTON サイクリングソックス
シューズ:DMT Pogi’s
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次は山に行ってみたいけど、灼熱の山に行く勇気はないです・・・w
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